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戎崎の科学は一つ

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種の起源と生物進化

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2012年4月3日 / 最終更新日時 : 2023年4月13日 戎崎 俊一 種の起源と生物進化

インド亜大陸の西北部(パキスタン)と東北部(アッサム)のカーボナタイト:Carbonatite at Northwest (Pakistan) and Northeast (Assam) of the India subcontinent

インド亜大陸西北部(北部パキスタン)と東北部(アッサム地方)に、カーボナタイト鉱床が存在する。北部パキスタンにおいては、30Maぐらいの年齢を持つ若いカーボナタイト(Sillai PattiとLoe Shilman)と300Maぐらいの年齢をもつ古いもの(KogaとJhambil)に分けられる(Tilton et al 1998)。前者は、大および小ヒマラヤの変性帯の中にシート状に存在している。Nd、Sr、Pbの同位体比の結果は東アフリカ地溝帯(120Ma-0Maに活動)のカーボナタイトと一致してい…

2012年4月2日 / 最終更新日時 : 2023年4月10日 戎崎 俊一 種の起源と生物進化

被子植物の起源: Origin of Angiosperms

中国のJehol層で見つかった白亜紀バレミアン期の被子植物の化石化石記録は、被子植物が低緯度領域の起源であることを支持している(Barret and Willis 2001)。年代がよく決まった被子植物の中で最も早い化石は、バランジュ期(140-136Ma)のイスラエル、モロッコの地層に残っている。被子植物の胞子はより古いベリアス期(145-140Ma)からリビアで発見されているが、年代はあまり決まっていなくて、オーテリーブ期(136-130Ma)まで若いか可能性がある。オーテリーブ期の微粒子化石は…

2012年3月30日 / 最終更新日時 : 2023年4月10日 戎崎 俊一 種の起源と生物進化

哺乳の起源と進化:Origin and evolution of lactation

哺乳はすべての哺乳類(単孔類、有袋類、真獣類)の生活の中で重要な意味を持っている。乳の分泌はsynapsid(哺乳類の共通祖先)における皮膚分泌としてペンシルベニア紀(310Ma)に始まった(Oftedal 2002, 2011)。synapsidの卵は、乾燥に対する抵抗性が少ない皮状の殻の中に置かれ、分泌性の皮膚分泌に水分の補給を頼っていた。哺乳分泌物はアポクリン様分泌物として進化し、毛嚢に付随した分泌として発達したと考えられる。乳の成分の分子遺伝子解析は、哺乳類が成立する前に、栄養に富む乳状分泌…

2012年3月29日 / 最終更新日時 : 2023年8月9日 戎崎 俊一 種の起源と生物進化

放射線の非標的効果

放射線に被曝した細胞核のみではなく、被爆していない周りの細胞核や娘細胞にも放射線の影響が現れる。これを放射線の非標的効果と呼ぶ(Ilnytskyy and Kovalchuk 2011)。放射線損傷の記憶は、被爆した細胞の子孫にもゲノム不安定になりやすい形質として保存される。同様の形質が被爆した生殖細胞からできた胚においても発現し、それが大人になっても維持される。非標的効果には、DNAメチル化、ヒストン修飾、そして小RNA分子に媒介された遺伝子発現抑制の3つのエピジェネティック機構が関与していると考…

2012年3月28日 / 最終更新日時 : 2023年4月10日 戎崎 俊一 種の起源と生物進化

真獣類の進化と大陸移動:Evolution of eutherian and continental drift

真獣類は、北方獣類(鯨偶蹄目、食肉目、奇蹄目、霊長目、齧歯目、ウサギ目など)、アフリカ獣類(海牛目、長鼻目など)、異節類(被甲目、有毛目など)の三大グループに分けられる(長谷川2011)。パンゲア超大陸が南方のゴンドワナと北方のローラシアに分裂(140Ma)した後で、ゴンドワナがアフリカと南アメリカに分裂(105Ma)したと考えられている。北方獣類はローラシア大陸で、アフリカ獣類はアフリカで、異節類は南アメリカに生存した獣類である。アフリカは分裂後、20Maにユーラシアと合体(20Ma)するまでは孤…

2012年3月23日 / 最終更新日時 : 2023年4月10日 戎崎 俊一 種の起源と生物進化

アメリカ中西部のカーボナタイト噴火活動の歴史:History of cabonatite magmatism in the Southwestern part of North American continent

アメリカ中西部のカーボナタイト噴火活動は、以下のように三回あった(Mcleare 1987)。1)プレカンブリア紀(1.4Ga)ロディニア超大陸の分裂に対応している。この時にマウンテンパス(カリフォルニア・ニューメキシコ州界)のカーボナタイト複合体が形成されている(Castor 2008)。2)カンブリア紀からオルドビス紀ローレンシア大陸西部におけるリフト活動。アイアンヒル(コロラド、カンブリア紀:0.57 Ga; Van Gosen 2009)や、LEMITAR MOUNTAINS(ニューメキシコ…

2012年3月23日 / 最終更新日時 : 2023年5月4日 戎崎 俊一 種の起源と生物進化

ウマの北米における進化: Evolution of horses in North America

ウマ類は北アメリカで進化して、他の地域へ繰り返し移動グループを送り出している(Gould et al. 1996)。まとめると以下のようになる。ヒラコテリウム:始新世:55.0-33.8Maアンキテリウム:中新世前期:23.03-15.97Maヒッパリオン:中新世中期から後期:15.97-5.332Maエクウスなど:鮮新世から更新世:5.332-0.0117Maこの時期北アメリカ中西部では、リオ・グランデ地溝の形成が進み、地溝帯特有のカーボナタイト噴火が繰り返し起こった(Nandigam 2000)…

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著者プロフィール

戎崎 俊一(えびすざき・としかず)
1958年山口県生まれ。大阪大学理学部物理学科を卒業後、東京大学理学系研究科天文学専攻に進学。NASA研究員、神戸大学助手、東京大学助手、同助教授を経て、1995年から理化学研究所主任研究員、2024年より同研究所客員主管研究員。天体物理学と計算科学を中心にそれらを含んだ学際研究に取り組み、分裂しすぎた諸科学の再統合を志向している。著者に『ゼミナール宇宙科学』(東京大学出版会)、訳書に『銀河の世界』(エドウィン・ハッブル著、岩波書店)、『時間・空間・重力 相対論的世界への旅』(ジョン・アーチボルト・フィーラー著、東京化学同人)、『宇宙創世記 ビッグバン・ゆらぎ・暗黒物質』(ジョセフ・シルク著、東京化学同人)、『科学はひとつ』(学而図書)などがある。『科学はひとつ』は、「戎崎の科学は一つ」の記事を抜粋し、書下ろしの解説を加えて作られた。

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