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2018年6月22日 / 最終更新日時 : 2023年4月18日 戎崎 俊一 人工脳

「人工小脳」の衝撃 高制御機能が生産現場を革新

 人間の小脳には、約690億個の神経細胞が存在している。これは、大脳を含めた脳全体の神経細胞数の約80%である。小脳は超並列型万能予測器として機能しているとされている。大脳皮質が出力する大まかな運動指令を過去の経験に基づいて適切に調節し、身体の各パーツが同調して滑らかに動くのを助けている。 練習すると次第に動きが迅速にかつ滑らかになるのは、小脳が適切な運動の大きさとタイミングを記憶する過程である。視覚や聴覚からのフィードバックを基にする場合、時間遅れのために偏差や振動が発生してしまう。 一方、小脳は…

2016年12月15日 / 最終更新日時 : 2023年4月18日 戎崎 俊一 人工脳

人間の脳を超えるスパコンで人間性の実証的研究

人間の脳は、どれくらいの性能の電子計算機と等価なのだろうか。神経細胞の数は約1000億個といわれている。1つの神経細胞は、約1ミリ秒に1回、1000から1万個の別の神経細胞から情報を得て、自分の興奮状態を決めると教科書には書いてある。そこで行われる演算は「積和演算」だ。それが1000億個あることを考慮すると、1秒間に20京~200京の速度を持つ計算機で、人間の脳と等価になる。 最近は、脳の神経細胞の性質が、詳しく分かるようになっている。神経細胞の多くは小脳にあって、その大部分の入力数はかなり小さい。…

2013年9月19日 / 最終更新日時 : 2023年4月18日 戎崎 俊一 人工脳

XCR-1:認識ロボット実験機XCR-1:XCR-1: An Experimental Cognitive Robot

認識実験ロボットXCR-1は、小さな3輪ロボットで、複数のカメラによるカラー画像入力、マイクロフォン音声入力、取っ手による触覚入力の受容能力を持つ(Haikonen2011)。また、何かを認識するとそれに対応する言葉を発する独言機能を持っている。これは、ロボットの認識状態のモニターに使われる。XCR-1は、マイクロプロセッサもどんな種類のプログラムも実装されておらず、ハイコネン式認識アーキテクチャ(Haikonen 2003)で結合された連想ニューロンネットワークのみで、象徴処理による認識能力を実現…

2011年9月7日 / 最終更新日時 : 2023年4月18日 戎崎 俊一 人工脳

計算機に創造性は宿るだろうか?(1): Can a computer have creativity? (1)

計算機に創造性は宿るだろうか?人間の脳は約1000億個の神経細胞からできているといわれている。神経細胞は、ニューロンモデルという数学モデルで表現される。ニューロンモデルにおいては、約一万個の入力に重み係数をかけて積算し、その値が閾値を越えると興奮状態となるとする。この機能を電子計算機で代替するために、どのくらいの計算能力が必要だろうか?1万個の入力に対して、1ミリ秒以内に積算と加算という二つの演算を実行するのだから、2×1000×1000=2×107演算/秒つまり、約20 Mflopsの計算速度に相…

著者プロフィール

戎崎 俊一(えびすざき・としかず)
1958年山口県生まれ。大阪大学理学部物理学科を卒業後、東京大学理学系研究科天文学専攻に進学。NASA研究員、神戸大学助手、東京大学助手、同助教授を経て、1995年から理化学研究所主任研究員、2024年より同研究所客員主管研究員。天体物理学と計算科学を中心にそれらを含んだ学際研究に取り組み、分裂しすぎた諸科学の再統合を志向している。著者に『ゼミナール宇宙科学』(東京大学出版会)、訳書に『銀河の世界』(エドウィン・ハッブル著、岩波書店)、『時間・空間・重力 相対論的世界への旅』(ジョン・アーチボルト・フィーラー著、東京化学同人)、『宇宙創世記 ビッグバン・ゆらぎ・暗黒物質』(ジョセフ・シルク著、東京化学同人)、『科学はひとつ』(学而図書)などがある。『科学はひとつ』は、「戎崎の科学は一つ」の記事を抜粋し、書下ろしの解説を加えて作られた。

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