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地震と津波防災

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2025年4月17日 / 最終更新日時 : 2025年4月17日 戎崎 俊一 地震と津波防災

能登半島の地震活動と流体上昇

2024年1月1日能登半島で\({\rm M_J }7.6\)の地震が発生した(Figure 1)。この地震に先立って能登半島北東部の地下では2018年夏から5年にわたり活発な群発地震が継続していた。この群発地震は、20 […]

2025年4月3日 / 最終更新日時 : 2025年4月3日 戎崎 俊一 地震と津波防災

地震発生の断層弁(水圧破砕)モデル

地震の原因となる断層の滑りは、流体圧の増加による水圧破砕でも発生します。プレートの沈み込みによる相変化で流体が発生して、プレート境界付近に蓄積して流体圧力が上昇し、圧力破砕をおこすことが巨大地震のきっかけになる可能性が指摘されています。

2022年10月13日 / 最終更新日時 : 2023年8月9日 戎崎 俊一 地震と津波防災

水中核爆発による津波について

ロシアが開発中の核魚雷ポセイドン(約5Mt)による津波のことが巷で話題になっているようなので、定量的に評価してみた。水中核爆発の場合、発生したエネルギーは大部分水の気化に使われる。水が蒸発で失われる半径Rは、R=(3E/4πU)^(1/3)=78 [m](E/TNTMt)^(1/3)と評価できる。ここで、E は爆発エネルギー、U=2.5×10^9 J/m^3は、1立方メートルの水を蒸発するのに必要な気化エネルギーである。このサイズ泡ができ、それが上空に抜けると、それを埋め合わせるように周りから水が流…

2020年2月27日 / 最終更新日時 : 2023年8月9日 戎崎 俊一 地震と津波防災

「病院船」が再認識 サポート体制整った好立地の母港が重要

 約1年前に、このコラムで病院船の提案をした。昨年末以来の新型コロナウイルス感染の爆発的な広がりを受けて、改めて病院船の必要性が再認識された。「政府においても加速的に検討する」との国会答弁もあった。ここで新しい視点も加えてもう一度述べたい。 飛行機を使って多くの人がグローバルに往来するようになった現在では、新種の感染症の世界的な流行が常態化すると考えられる。それに対処するための常設的な施設を運用することは、国の重要な機能として位置づけられるべきである。 病院船は、今回のように急激に増加した感染症保因…

2019年11月2日 / 最終更新日時 : 2023年8月9日 戎崎 俊一 地震と津波防災

大規模な地滑りが津波地震を起こす

 東北日本太平洋岸の東約200キロ沖にほぼ南北に延びる日本海溝は、最深部の水深が8020メートルであり、地球で最も低い場所の一つである。その底から日本列島を見上げるとその高さはヒマラヤ山脈に匹敵する。ここでは、太平洋プレートが地球深部に向かって沈み込んでいる。その陸側斜面では、その沈み込み運動に引きずられて10度を超える急斜面が形成されている。 その詳細な地形図には、いたるところに地滑り跡らしい巨大な崖がみられる。その斜面の崩壊で、巨大な岩石塊を含む土砂が、海溝最深部に流れ込んでいることが想像される…

2019年2月28日 / 最終更新日時 : 2023年8月9日 戎崎 俊一 地震と津波防災

自然災害多発で高まる必要性、求められる本格的な病院船

 病院船とは戦争や大災害の現場で、傷病者に対して医療サービスを提供するための船舶である。2回の世界大戦においては、客船を改造した病院船が活躍した。現在はアメリカ海軍の病院船マーシーが有名である。タンカーを改造してできたマーシーは排水量6万9360トン、1000病床、12の手術室を有する堂々たる総合病院である。コンピューター断層撮影装置(CT)や超音波検査装置など最新の診断装置を備え、各種の医療用ガス、真水(1日281トン)を生産する能力を持つ。2004年に発生したインドネシア・スマトラ島沖地震による…

2018年12月20日 / 最終更新日時 : 2023年8月9日 戎崎 俊一 地震と津波防災

パル地震による津波災害と、パルと東京の地形の類似性

今年9月28日、インドネシア・スラウェシ島でマグニチュード7.5の地震が発生した。それに伴って、島中部に位置する中スラウェシ州の州都パルの町を波高6~10メートルの津波が襲い、2000人を超える犠牲者を生む大災害を引き起こした。パル湾を南北に走るパル・コロ断層の横ずれが地震の原因であり、当初あまり大きな津波が発生するとは考えられていなかった。 パルは南北に伸びるパル湾の湾奥に位置している。湾口部および湾内で発生した同時多発海底地滑りが、その原因ではないかと推定されている。実際、地上でも、傾き1度程度…

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著者プロフィール

戎崎 俊一(えびすざき・としかず)
1958年山口県生まれ。大阪大学理学部物理学科を卒業後、東京大学理学系研究科天文学専攻に進学。NASA研究員、神戸大学助手、東京大学助手、同助教授を経て、1995年から理化学研究所主任研究員、2024年より同研究所客員主管研究員。天体物理学と計算科学を中心にそれらを含んだ学際研究に取り組み、分裂しすぎた諸科学の再統合を志向している。著者に『ゼミナール宇宙科学』(東京大学出版会)、訳書に『銀河の世界』(エドウィン・ハッブル著、岩波書店)、『時間・空間・重力 相対論的世界への旅』(ジョン・アーチボルト・フィーラー著、東京化学同人)、『宇宙創世記 ビッグバン・ゆらぎ・暗黒物質』(ジョセフ・シルク著、東京化学同人)、『科学はひとつ』(学而図書)などがある。『科学はひとつ』は、「戎崎の科学は一つ」の記事を抜粋し、書下ろしの解説を加えて作られた。

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