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戎崎の科学は一つ

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ルーツと青春

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2021年12月20日 / 最終更新日時 : 2023年8月9日 戎崎 俊一 ルーツと青春

阿部詩さんおめでとう:今、女子柔道が面白い

阿部詩さんが女子柔道52kg級で金メダルをとった。彼女が決勝で一本を取った抑え込みは非常に特殊な入り方をしていた。この試合の前半でも狙っていた。一回目は、相手にまだ体力があったから逃げられたが、二回目は相手の体力が尽きて押し切れた。柔道、特に寝技はスタミナ勝負の面がある。相手は、足取りや肩車に低く来て、そのまま寝技に引き込まれて時間をロスするなど苦手としていた選手だったようだ。その問題を克服するために寝技を磨き上げた。それにしても、オリンピックの檜舞台で難敵相手にこの技を決めるためには、ものすごい量…

2020年1月17日 / 最終更新日時 : 2023年8月9日 戎崎 俊一 ルーツと青春

七大学柔道の精神

 大阪大学に入学した私が打ち込んだのは柔道だった。阪大の柔道部は全国七大学柔道優勝大会での優勝を目標としている。この大会は、戦前の高専柔道の流れをくみ、いつでも寝技に入れる独特のルールで15人勝ち抜き戦で行われる。北海道大、東北大、東京大、名古屋大、京都大、大阪大学、九州大が参加している。 柔道は他の格闘技と同様に、体格がよいものが有利である。また、立ち技は持って生まれたバランス感覚が重要で、それを練習で埋めることは困難である。では、体格にも才能にも恵まれないものが、主役となりえる柔道はないのだろう…

2015年1月7日 / 最終更新日時 : 2023年8月9日 戎崎 俊一 ルーツと青春

金谷萬六

実家で先祖に関する文書を発見した。以下に書き写した。私の母方の姓は金谷である。萬六は母の祖父、私の曾祖父である。この文書を母に送ってくれた清次は萬六の次男、母の叔父にあたる。清次は私にこう語ったことがある、「親父(萬六)が自分を置いて、一人山に入って行ったことがある。出てきたときに『さあ、帰ろうか』とぽつんと言った。あの時、親父は首をつるつもりで山に入ったのかもしれない」と。先祖自慢になるかもしれないが、お盆が近いから許してもらおう。文書の性格から脚色があるかもしれないが、その概要は、私が清次、母か…

2015年1月7日 / 最終更新日時 : 2023年4月29日 戎崎 俊一 ルーツと青春

母親が両膝の置換手術を行いました。

長年の懸案でしたが、本人がどうしても嫌がって実現しませんでした。一昨年の韓国旅行から母の行動をみると、膝の痛みが急速に悪化しているのがわかりました。早晩歩けなくなると判断し、説得しました。手術を受けるなら両足同時にしたいとの希望を受けて、東京葛飾の新葛飾病院を紹介してもらいました。ここは、濱先生という名医がいて、多くの膝関節置換手術を施術しています。濱先生との相談の結果、本人の年齢(80歳)を考慮して、二週間ずらして右左の連続手術となりました。1月の下旬から3月の下旬までの2カ月入院。その後、病院の…

2015年1月6日 / 最終更新日時 : 2023年8月9日 戎崎 俊一 ルーツと青春

五右衛門の足跡

今から約35年前のこと、私は大阪大学理学部物理学科の2年生だった。当時私は、恐ろしく古くてぼろの一軒家に一人で下宿していた。ある夏の終わりの夜、下宿の前まで来るとピーピー泣いている子猫がいる。この子と共同生活をすることになってしまった。私の部屋は本やら、新聞紙やら服やらが散乱するとてもひどい状態だった。一度、空き巣に入られたが、まったく分からなかったほどだ。しかし、この子の忍び技はすばらしく、そんな中でもカサとも音を立てない。それに感動した私は、この猫を五右衛門と名付けた。われわれの共同生活が「飼う…

2015年1月6日 / 最終更新日時 : 2023年8月9日 戎崎 俊一 ルーツと青春

私の自由研究

私は山口県下関市彦島に住んでいた。本州の西端、九州に向かって突き出した岬の先端にある島である。彦島は造船で栄えた町だった。しかし、もう当時は韓国との厳しい競争に晒されて、構造不況に島全体があえいでいた。そのためか、島にはたくさんの空き地があった。どこも草が伸び放題。盛大に葉っぱを伸ばしたカヤの大株があちこちに見られた。私の家はそんな原っぱの中にあった。私は、カヤの葉の中心を走る白い葉脈に赤い斑点が点々とついている場合があることに気がついた。この斑点の原因は何か?それをつきとめることを研究テーマにした…

2015年1月6日 / 最終更新日時 : 2023年8月9日 戎崎 俊一 ルーツと青春

H君とK君

H君とK君は、私の中学3年のころの友達である。彼らと深く交わるようになったきっかけは井上靖の小説「夏草冬濤」であったと思う。その後半に主人公とその友達が、文芸(哲学だったかな)同好会を作り、学校の各クラスを回って、演説し会員の勧誘をするエピソードがあった。当時それがNHKのドラマになって放映された。放映の次の日H君とK君が二人して私のところのやってきて、「あれがとてもよかった。ぜひ自分たちも同じようなことをしてみたい。ついては一緒にやらないか?」と私を誘ったのである。600人もいた同級生からなぜ私が…

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著者プロフィール

戎崎 俊一(えびすざき・としかず)
1958年山口県生まれ。大阪大学理学部物理学科を卒業後、東京大学理学系研究科天文学専攻に進学。NASA研究員、神戸大学助手、東京大学助手、同助教授を経て、1995年から理化学研究所主任研究員、2024年より同研究所客員主管研究員。天体物理学と計算科学を中心にそれらを含んだ学際研究に取り組み、分裂しすぎた諸科学の再統合を志向している。著者に『ゼミナール宇宙科学』(東京大学出版会)、訳書に『銀河の世界』(エドウィン・ハッブル著、岩波書店)、『時間・空間・重力 相対論的世界への旅』(ジョン・アーチボルト・フィーラー著、東京化学同人)、『宇宙創世記 ビッグバン・ゆらぎ・暗黒物質』(ジョセフ・シルク著、東京化学同人)、『科学はひとつ』(学而図書)などがある。『科学はひとつ』は、「戎崎の科学は一つ」の記事を抜粋し、書下ろしの解説を加えて作られた。

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