ホルムアミドを起点とする核酸塩基の前生物的合成:Prebiotic formation of nucleobases starting from formamide
HCNは水中で加水分解してホルムアミド(HCONH2)になる(Huber et al. 2012)。ホルムアミドは沸点が210度なので、乾燥ラグーンで水の蒸発によって濃縮される。ホルムアミドの分解で、HCN、HCCOH、HCOH、COx、アンモニアが作られる。これらのスープを燐酸鉱物の存在下加熱すると、最も簡単なアミノ酸であるグリシンが、シトシン、ウラシル、アデニンとヒポキサンチンなどの塩基が作られる(Saladino et al. 2005)。チミンはホルムアミドをTiO2の存在化で加熱すると合成…
