2015年1月7日 / 最終更新日時 : 2023年4月7日 戎崎 俊一 書評 イブン・ハルドゥーン著「歴史序説3」 この巻はビジネス論と学問論前半。いくつか抜き書きする。極めて実践的。きっとイスラム精神の神髄が含まれているのだろう。「能力がないが信頼できる人」と「能力はあるが信頼できない人」しかいない場合、どちらを雇う方が好ましいか?いずれもそれぞれ利点はあるが、結局は信頼できないが能力がある人を雇う方がよい。能力の点では損害を被ることはなかろうと期待できるし不実については、できるだけ注意して防ぐことができる。最も良い教育法は算術から始めるべきである、なぜなら、これは明晰な知識と組織的な証明に関係するからで、一般…
2015年1月7日 / 最終更新日時 : 2023年4月7日 戎崎 俊一 書評 「文明論之概略」福沢諭吉著 1985年(明治8年)という明治維新後早い段階で、西洋文明と日本および中国の文明の比較・分析し、ほぼ正確にそれらの本質をとらえ、日本の進むべき方向を的確に示した本書が出版されたのは、日本にとって幸いだった。…
2015年1月7日 / 最終更新日時 : 2023年4月29日 戎崎 俊一 書評 Lost Kingdom of Africa, Gas Caesly-Hayford 西洋中心史観で覆い隠されていたアフリカの先史、古代、中世、近世の帝国とその技術、今なお残るその文化。BBC放送の単行本化したもののよう。そのせいか、参考文献がないのが寂しい。その先に行けないじゃあないか。…
2015年1月7日 / 最終更新日時 : 2023年4月7日 戎崎 俊一 音楽映画評 映画評 ジョン・カーター この映画の原作は、E.R.バローズの「火星のプリンセス」で、SFの古典的名作の一つに数えられている。私も中学校の頃に読んで、セクシーなプリンセスの表紙(ハヤカワ)も相まって、胸を躍らせて何度も読んだ小説だ。興行成績は悪いようだ。実際、私が見た会の客は私一人で、大変贅沢な映画鑑賞となった。実際見てみると、実に楽しめた。ほぼ原作を忠実に再現していて、ドキドキした。演出が懲りすぎてないのも私には好印象だった。少なくとも、演出とCGを懲りすぎてストーリーがダメダメ(Dance with Wolves+Las…
2015年1月7日 / 最終更新日時 : 2023年8月9日 戎崎 俊一 書評 吉田松陰著作選 留魂録・幽囚録・回顧録 明治維新の思想的柱となった吉田松陰の著作集。松陰は、明治維新とその後の日本を語るには欠かせない思想家だ。当時、西欧諸国のアジア進出が進み、すでに清は蚕食されて国の体をなしておらず、日本も遠からず同じ運命を辿る危機にあった。どうやって日本の独立を守るか。彼の思考はその一点に集中する。彼の出した処方箋は、以下の3つに集約されると思う。1)鎖国をやめ開国して、諸外国と対等に付き合う。2)海外の進んだ科学技術を学んで、殖産興業、富国強兵に努める。3)天皇の直下に大学を作り、教員も学生も身分によらずに集めて、…
2015年1月7日 / 最終更新日時 : 2023年4月7日 戎崎 俊一 音楽映画評 Longtime Favorites 竹内まりあ この日曜日、車運転しながらぼんやり山下達郎のサンデーソングブックを聴いていたら、「恋のひとこと(SOMETHING STUPID)」がかかった。竹内まりあと大滝詠一の息の合ったデュエットが素晴らしい。竹内まりあのアルバムLongtime Favoritesから。Longtime Favoritesは、「サンデー・ソングブック」における夫婦放談を助走に成立したアルバムである。プロモーション資料にhttp://www.mariyat.co.jp/pg/promoform.htmlにその成立過程が書かれて…