ホルムアルデヒドとシアニドは別の場所で作られた:Formaldehyde and cyanide are produced in the different places
酸化的なCO2大気では、水の存在下でホルムアルデヒドを作ることは問題なくできる(Galimov et al. 2006)。しかし、その条件ではアデニンの前駆物質であるHCNの合成は禁止される。一方、CO2の代わりにCH4で構成されるようなを還元的な大気では、HCNとその重合体が作られるが、ホルムアルデヒドの合成は抑制される。
ホルムアルデヒドとHCNが同時にできたとしても、それらはシアノヒドリンを作ってしまう傾向が強い。これは、アデノシンリン酸への重合反応を阻害する。したがって、HCN重合物-リン酸化合物の形成は、シアニドがホルムアルデヒドと隔離された状況でのみ可能である。
この事実は、単体のCHOHとCHNは、別の環境で作られて、そこで重合体(それぞれ、リボースとプリン)まで進み、その後でまじりあったことを示している。
Galimov, E.M. 2006, Phenomenon of Life: between Equilibrium and Non-Linearity. Origin and Principles of Evolution, Geochemistry International, 44, Suppl. pp.S1-S95.