還元TCA回路の光触媒による駆動

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還元TCA回路におけるオキザロ酢酸からリンゴ酸(1)、フマール酸からコハク酸(2)、コハク酸からオキソグルタル酸(3)、オキソグルタル酸からオキザロコハク酸(4)、オキザロコハク酸からイソクエン酸(5)の5つの還元反応が、硫化亜鉛 (ZnS)のナノ粒子の光触媒効果によって、駆動されることが分かった(Zhang and Martin 2006)。反応を駆動する還元力は半導体であるZnSの伝導帯電子が供給する。伝導帯電子を作るために、3.6eV (344 nm)以上の紫外線を必要とする。反応(3)と(4)では、CO2分子が一個づつ有機酸のなかに取り込まれる。

1) Zhang, X.V. and Martin, S.T., 2006, Driving Parts of Krebs Cycle in Reverse through Mineral Photochemistry, J. Am. Chem. Soc., 128,
16032-16033.