コンドリュールの形成条件: The formation conditions of Chondrules

コンドリュールはだいたいミリメートルぐらいの大きさの主成分がケイ酸の球で、コンドライトと言われる原始的な隕石の主成分である。それらは、太陽系の中の内側部分の最も激しい現象の結果、溶融液滴として形成されたと考えられている。コンドリュールの形成条件やあまりよくわかっていない。Alexander et al. (2008)は、揮発性の元素であるナトリウムの濃度がコンドリュールの形成の間あまり変わっていないことを見出した。ナトリウムの蒸発を食い止めるためには、これまで考えたよりも桁違いに固体密度が高い領域で作られたと考える必要がある。このような領域は、自己重力的になっている可能性が高い。したがって、コンドリュール形成は惑星形成に深く関わりあっている可能性があることが分かった。

1) Alexander, C. M. et al. 2008, The formation conditions of Chondrules and Chondrites, Science, 320, 1617-1619.