窒素とエチレンの混合ガスへのガンマ線照射によるシアン化水素合成
Oka et al. (1968)はエチレン(C2H4)と窒素(N2)のガス混合物に60Coからのガンマ線を照射するとシアン化水素(HCN)が形成されることを見出した。そのG値(エネルギー100keV当たりの分子生成数)は、照射時間により0.1-0.5だった。G値が、窒素ガスの分圧に依存しなかったことは、窒素原子か窒素原子イオンがHCN分子形成に関与していることを示している。
OKA, T et al. 1968, Hydrogen Cyanide Formation in the Gas-phase Radiolysis of Mixtures of Nitrogen and Ethylene, 41, 2192-2193.