馬と進化、G.G.シンプソン著/長谷川善和/原田俊治訳

原著は1951年出版。前半は、家畜馬の詳細な記述。当時の人、特にアメリカ人は馬が本当に好きだったとわかる。後半は馬は進化についての記述。馬は進化の道筋が北米中南部の化石から詳細に解明され、ダーウィンのいう漸進的な進化の典型とされている。草食が可能な草原性の種の誕生が彼らの飛躍をもたらした。気候変動による森林/草原の膨張/収縮が大きな役割を果たしたに違いない。それはアマゾンの鳥の分布にも色濃く表れている。