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戎崎の科学は一つ

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『科学はひとつ』掲載記事

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2015年5月23日 / 最終更新日時 : 2023年8月9日 戎崎 俊一 科学論

国際プロジェクトで活躍する日本人

最近、科学プロジェクトの多くが大型化して一国では賄うのが不可能になってきた。その結果、複数の国が協力し合って計画を推進する国際プロジェクトが増えている。その多くが、費用の50%近くを出す「主幹国」が存在しない「真の国際プロジェクト」となっている。 こうしたプロジェクトの運営は複雑だ。半年に1回程度回り持ちで、コラボレーション会議を行い、そこで主要な成果を報告し、重要な案件を協議して決定するようにしている。コラボレーションの代表者は、主要な指導者で組織する運営会議でお互い話し合って選び、彼(または彼女…

2015年4月14日 / 最終更新日時 : 2023年8月9日 戎崎 俊一 天体物理学

宇宙デブリ除去のための実証実験を宇宙ステーションで行う

Ebisuzaki et al (2015)は、超広視野望遠鏡(EUSO)と新規な高効率ファーバーレーザーシステム(CAN)で構成された宇宙デブリ除去システムの段階的な実施方法を提案した。概念実証段階は、国際宇宙ステーション(ISS)で実施される。口径2.5mの屈折光学系を持ち±30度の視野を持つEUSO望遠鏡は、国際宇宙ステーションで超高エネルギー宇宙線観測のために運用されるよう設計されているが、ISS軌道近くの宇宙デブリを検出する目的にも使うことができる。さらに詳細な、トラッキングと除去は、EU…

2015年4月14日 / 最終更新日時 : 2023年8月9日 戎崎 俊一 生命の起源

鉱物の光触媒による太陽エネルギーを使った非光栄養微生物の増殖

化学独立栄養生物は、水素、アンモニア、亜硝酸塩などの無機化合物を酸化することによりエネルギーを得て二酸化炭素から有機化合物を作る。これまで、太陽光に依存した代謝の中で、これらの非光独立栄養生物の役割は考慮されてこなかった。彼らは光に感度を持つ化合物を持っていないからである。しかし、彼らが、半導体鉱物などの無機的な媒介物を通して太陽エネルギーを得ることは可能である。光独立栄養代謝の進化には金属と金属を含んだ鉱物の役割が重要であるように、鉱物は非光独立栄養生物に太陽エネルギーを提供するのに重要な役割をし…

2015年4月2日 / 最終更新日時 : 2023年8月9日 戎崎 俊一 生命の起源

還元TCA回路の光触媒による駆動

還元TCA回路におけるオキザロ酢酸からリンゴ酸(1)、フマール酸からコハク酸(2)、コハク酸からオキソグルタル酸(3)、オキソグルタル酸からオキザロコハク酸(4)、オキザロコハク酸からイソクエン酸(5)の5つの還元反応が、硫化亜鉛 (ZnS)のナノ粒子の光触媒効果によって、駆動されることが分かった(Zhang and Martin 2006)。反応を駆動する還元力は半導体であるZnSの伝導帯電子が供給する。伝導帯電子を作るために、3.6eV (344 nm)以上の紫外線を必要とする。反応(3)と(4…

2015年3月12日 / 最終更新日時 : 2023年8月14日 戎崎 俊一 福島第一原子力発電所事故

検出器で風評被害を根絶する

東日本大震災から4年がたちますが、震災の影響は色々なところに残っています。福島県の農民は原子力発電所の事故で放出された放射性セシウムの風評被害に悩まされています。作った野菜や果物、お米に放射性セシウムが含まれているのではないか、という不安から売れなかったり、安い値段でしか買ってもらえないという事が起きています。私たちはこの状況を変えるには、すべての農産物の放射線量を測定し、販売できればよいと考えました。ところが、これまでの検出器は感度を持つ部分(シンチレータ―)が底面にしかなかったので、野菜のような…

2015年3月1日 / 最終更新日時 : 2023年8月9日 戎崎 俊一 種の起源と生物進化

生命進化の統一理論:超新星、放射性火山灰降下、ゲノム不安定、大絶滅による進化

大災害による生命進化の一般的な理論的な枠組みを提案する。その枠組みは、ダーウィンの系統漸進説、エルドリッジ・グールドの断続平衡説を包含し、さらに、大絶滅による大進化、そして異所性、側所性、同所性種分化の理論を包含している。それは、超新星遭遇による全球的大災害、もしくは大陸性アルカリ火山による放射性の火山灰降下による局所的大災害によって、種同士の生殖隔離が、どのように確立するかを記述している。この新しい進化モデルは、大災害によって強制された種分化が、高い放射線レベルによる高い染色体変異率、小さな個体数…

2015年2月19日 / 最終更新日時 : 2023年8月9日 戎崎 俊一 科学論

「言論の自由」は科学の必須栄養素

米国National Science Foundation (全米科学財団)のワシントン本部のビルの銘板には、以下の言葉が刻まれている。Liberty is the great parent of science and of virtue; and a nation will be great in both in proportion as it is free. Thomas Jefferson 1743-1826<自由は科学と美徳の偉大な源である。そして、その自由に比例して、国家は科学と美…

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著者プロフィール

戎崎 俊一(えびすざき・としかず)
1958年山口県生まれ。大阪大学理学部物理学科を卒業後、東京大学理学系研究科天文学専攻に進学。NASA研究員、神戸大学助手、東京大学助手、同助教授を経て、1995年から理化学研究所主任研究員、2024年より同研究所客員主管研究員。天体物理学と計算科学を中心にそれらを含んだ学際研究に取り組み、分裂しすぎた諸科学の再統合を志向している。著者に『ゼミナール宇宙科学』(東京大学出版会)、訳書に『銀河の世界』(エドウィン・ハッブル著、岩波書店)、『時間・空間・重力 相対論的世界への旅』(ジョン・アーチボルト・フィーラー著、東京化学同人)、『宇宙創世記 ビッグバン・ゆらぎ・暗黒物質』(ジョセフ・シルク著、東京化学同人)、『科学はひとつ』(学而図書)などがある。『科学はひとつ』は、「戎崎の科学は一つ」の記事を抜粋し、書下ろしの解説を加えて作られた。

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