2011年9月12日 / 最終更新日時 : 2023年8月9日 戎崎 俊一 福島第一原子力発電所事故 原子力発電所メルトスルー事故後のコンクリートマグマプールの拡大について 福島第一原子力発電所においては、冷却能力の喪失により炉心が破壊され、燃料棒集合体の一部は崩落して格納容器まで落下したと考えられている。さらにその一部もしくは全部が、格納容器を貫通して基盤コンクリートまで落下している可能性が否定できない。落下した燃料棒は、発熱を続け基盤のコンクリートを破壊する。コンクリートは水和エネルギーで固体となっており、約2MJ/kgの熱を受け取ると溶融する。コンクリートと燃料棒が混ざった溶融物をここでコンクリートマグマと呼ぶ。落下した燃料棒の周りには、コンクリートマグマのプール…
2011年6月1日 / 最終更新日時 : 2023年8月9日 戎崎 俊一 種の起源と生物進化 大地溝帯でなぜ新種が生まれるのか? ファイル 10-1.pdfファイル 10-2.pdfアフリカ大地溝帯はその地形的な景観だけでなく人類発祥の地としても有名である。更に、生物学的な興味を持つ人は、陸上のガラパゴスとして有名なビクトリア湖(タンザニア)を知っている人も多いだろう。ビクトリア湖では過去1万5千年の間にシクリッド(淡水魚の一種)が500種に分化している[1]。東南太平洋のガラパゴス島のフィンチ(鳥)が約10種類に進化していることを発見したダーウインは自然環境がゆっくりと変化すると、それに応じてゆっくりと生物も適応進化すると着…
2011年5月30日 / 最終更新日時 : 2023年8月9日 戎崎 俊一 種の起源と生物進化 人類の起源:放射線被ばくと脳容積拡大 ファイル 9-1.pdfOrigin of Human beings (1): Evolutional Enhancement of ASPM gene expression and expansion of brain size driven by high radiation dose人類の起源(1):放射線被ばくによるASPMタンパク機能強化とその後の脳容積肥大進化人類の脳のサイズを決める最も重要な遺伝子は、ASPM(Abnormal Spindle Microcephaly related …
2011年5月20日 / 最終更新日時 : 2023年8月9日 戎崎 俊一 福島第一原子力発電所事故 植物による放射性セシウム汚染土壌の浄化について 関東各地で牧草などから高濃度の放射線が検出されている。これは、土壌に吸収された放射性のヨウ素とセシウムが、植物体に濃集した結果と考えられる。これらの元素を濃集する植物の性質を使ってできるだけ速やかに土壌の浄化を試みるべきである。特に、半減期が30年のセシウム137の除去が必要である。A high level of radiation has been detected from pasture and vegetables in various parts of Kanto area. It is …