真獣類の進化と大陸移動:Evolution of eutherian and continental drift
真獣類は、北方獣類(鯨偶蹄目、食肉目、奇蹄目、霊長目、齧歯目、ウサギ目など)、アフリカ獣類(海牛目、長鼻目など)、異節類(被甲目、有毛目など)の三大グループに分けられる(長谷川2011)。パンゲア超大陸が南方のゴンドワナと北方のローラシアに分裂(140Ma)した後で、ゴンドワナがアフリカと南アメリカに分裂(105Ma)したと考えられている。北方獣類はローラシア大陸で、アフリカ獣類はアフリカで、異節類は南アメリカに生存した獣類である。アフリカは分裂後、20Maにユーラシアと合体(20Ma)するまでは孤…
アメリカ中西部のカーボナタイト噴火活動の歴史:History of cabonatite magmatism in the Southwestern part of North American continent
アメリカ中西部のカーボナタイト噴火活動は、以下のように三回あった(Mcleare 1987)。1)プレカンブリア紀(1.4Ga)ロディニア超大陸の分裂に対応している。この時にマウンテンパス(カリフォルニア・ニューメキシコ州界)のカーボナタイト複合体が形成されている(Castor 2008)。2)カンブリア紀からオルドビス紀ローレンシア大陸西部におけるリフト活動。アイアンヒル(コロラド、カンブリア紀:0.57 Ga; Van Gosen 2009)や、LEMITAR MOUNTAINS(ニューメキシコ…
ウマの北米における進化: Evolution of horses in North America
ウマ類は北アメリカで進化して、他の地域へ繰り返し移動グループを送り出している(Gould et al. 1996)。まとめると以下のようになる。ヒラコテリウム:始新世:55.0-33.8Maアンキテリウム:中新世前期:23.03-15.97Maヒッパリオン:中新世中期から後期:15.97-5.332Maエクウスなど:鮮新世から更新世:5.332-0.0117Maこの時期北アメリカ中西部では、リオ・グランデ地溝の形成が進み、地溝帯特有のカーボナタイト噴火が繰り返し起こった(Nandigam 2000)…