古生代、中生代に重要な造岩生物であった stromatoporid spongeの生き残りであるAstrosclea Willeyanaを調べた。彼らは、生体内寄生させた細菌の助けを借りて石灰岩を作る。石灰岩の結晶を作るときに、まず退化した細菌を使って結晶の種を作らせ、その周りにカルシウムを運んで成長させる。進化の過程で寄生細菌の遺伝子が収奪され最終的には、細菌なしで炭酸カルシウムの結晶を作るようになったと思われる。このような過程で複数回生物石灰化に関する遺伝子の水平移動が起こったと考えられる。Ja…
計算機に創造性は宿るだろうか?人間の脳は約1000億個の神経細胞からできているといわれている。神経細胞は、ニューロンモデルという数学モデルで表現される。ニューロンモデルにおいては、約一万個の入力に重み係数をかけて積算し、その値が閾値を越えると興奮状態となるとする。この機能を電子計算機で代替するために、どのくらいの計算能力が必要だろうか?1万個の入力に対して、1ミリ秒以内に積算と加算という二つの演算を実行するのだから、2×1000×1000=2×107演算/秒つまり、約20 Mflopsの計算速度に相…