2013年6月2日 / 最終更新日時 : 2023年8月9日 戎崎 俊一 ルーツと青春 李永春家屋 群山に今も残る日本人家屋を見せてもらいました。その一つが、李永春家屋です。ここは、熊本農場を創立して運営した熊本利平氏が1920年に立てた別荘です(写真1)。http://www.seoulnavi.com/miru/2010/ここでは、市役所を退職後、ボランティアでこの家屋の案内をしている。Chang-Yoo Leeさんに話を聞くことができました(写真2)。李博士は熊本氏の援助で、京大に入学し、医学博士を取得しました。韓国で最初の医学博士だったそうです。帰韓後は熊本農場の従業員、小作人の診療に当た…
2013年5月31日 / 最終更新日時 : 2023年8月9日 戎崎 俊一 ルーツと青春 母の故郷訪問 母を韓国の群山に連れて行きました。私の母の明美は、群山で生まれました。小学校6年の時に終戦を迎え、家族とともに着の身着のままで追われるように帰国し、そのまま70年近くが経ってしまいました。この年に祖母は病死したので、年若の4人兄弟姉妹を母親代わりに育て上げ、さらに結婚後は私と妹を育てるという人生を送ったのでした。その中で、群山時代は比較的平穏で懐かしい思い出がある半面、それが突然奪われ、その後悲しい経験をしたので、群山に対しては愛憎半ばする複雑な思いがあったようです。群山鉄工所跡地母の家族は、曾祖父…