インド亜大陸西北部(北部パキスタン)と東北部(アッサム地方)に、カーボナタイト鉱床が存在する。北部パキスタンにおいては、30Maぐらいの年齢を持つ若いカーボナタイト(Sillai PattiとLoe Shilman)と300Maぐらいの年齢をもつ古いもの(KogaとJhambil)に分けられる(Tilton et al 1998)。前者は、大および小ヒマラヤの変性帯の中にシート状に存在している。Nd、Sr、Pbの同位体比の結果は東アフリカ地溝帯(120Ma-0Maに活動)のカーボナタイトと一致してい…
真獣類は、北方獣類(鯨偶蹄目、食肉目、奇蹄目、霊長目、齧歯目、ウサギ目など)、アフリカ獣類(海牛目、長鼻目など)、異節類(被甲目、有毛目など)の三大グループに分けられる(長谷川2011)。パンゲア超大陸が南方のゴンドワナと北方のローラシアに分裂(140Ma)した後で、ゴンドワナがアフリカと南アメリカに分裂(105Ma)したと考えられている。北方獣類はローラシア大陸で、アフリカ獣類はアフリカで、異節類は南アメリカに生存した獣類である。アフリカは分裂後、20Maにユーラシアと合体(20Ma)するまでは孤…