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戎崎の科学は一つ

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2012年10月31日 / 最終更新日時 : 2023年4月10日 戎崎 俊一 生命の起源

脂質に支援されたRNA様高分子の単分子ヌクレオチドからの合成 Lipid-assisted Synthesis of RNA-like Polymers from Mononucleotides

RNAの高分子が単分子ヌクレオチドから非触媒反応で脂質環境の中で合成されることが示された(Rajamani et al. 2008)。単分子ヌクレオチドの化学活性化は必要ない。その代りに、無水条件と水和条件の変動による化学ポテンシャルと無水化時の加熱により、燐酸ジエステル反応が駆動される。最後の水和化段階において、RNA高分子は脂質ベシクルに包まれる。Rajamani et al. 2008, Lipid-assisted Synthesis of RNA-like Polymers from Mo…

2012年10月31日 / 最終更新日時 : 2023年4月10日 戎崎 俊一 人類の起源

アフリカ人類の古い系統のミトコンドリアDNA全ゲノム解析:Whole-mtDNA Genome Sequence Analysis of Ancient African Lineages

ミトコンドリアDNAゲノム解析により、アフリカにおける人類の系統樹が明らかになった。アフリカに起源をもつミトコンドリアDNAの二つの系統(ハプログループMとN)はすべての非アフリカハプログループの前身である。一方、ハプログループL0-L6を含むマクロハプログーループLは、サハラ砂漠以南のアフリカ地域にしか見られない。いくつかのハプログループLの系統(例えばL0a、L0f、L5、L3g)は、東アフリカに最も高頻度に現れるが、そのいくつかは特定の民族にしか見られない。例えば、ハプロタイプL0dとLkは南…

2012年10月25日 / 最終更新日時 : 2023年4月7日 戎崎 俊一 イベント

理研シンポジウム 「宇宙線の発見から100年、X線天体の発見から50年」

理化学研究所(和光)大河内ホール2012年11月27日(火)10:00-17:3018:00- 懇親会(広沢クラブ) *******************************************************************************今年2012年は、ヘスによる宇宙線の発見から100年、ジャコーニらによるX線天体の発見から50年にあたる。理研は、仁科芳雄や小田稔を始めとして、これら両分野で黎明期から先駆的な研究を行ってきており、日本におけるこれらの研究の発祥…

2012年10月19日 / 最終更新日時 : 2023年4月10日 戎崎 俊一 生命の起源

ホルムアミドを起点とする核酸塩基の前生物的合成:Prebiotic formation of nucleobases starting from formamide

HCNは水中で加水分解してホルムアミド(HCONH2)になる(Huber et al. 2012)。ホルムアミドは沸点が210度なので、乾燥ラグーンで水の蒸発によって濃縮される。ホルムアミドの分解で、HCN、HCCOH、HCOH、COx、アンモニアが作られる。これらのスープを燐酸鉱物の存在下加熱すると、最も簡単なアミノ酸であるグリシンが、シトシン、ウラシル、アデニンとヒポキサンチンなどの塩基が作られる(Saladino et al. 2005)。チミンはホルムアミドをTiO2の存在化で加熱すると合成…

2012年10月19日 / 最終更新日時 : 2023年4月10日 戎崎 俊一 生命の起源

プリンの前生物的合成:Prebiotic formation of purines

プリンはアミノ酸と同じ非生物反応で作られる(Joyce1989; Ferris 2005; Shapiro 1988; Levy et al. 2000)。アミノ酸はストレッカー型反応で、アンモニアの存在下でシアン化合物とアルデヒドから、かなり低温(150°)の熱水環境で作られる(Hennet et al. 1992)。アミノ酸はまた、水素シアン化合物の自己凝縮でできたHCN多量体の加水分解で作られる。これらの反応はアルカリ条件を要求しない。材料のHCNは以下のような化学反応で作られる(Holm e…

2012年10月19日 / 最終更新日時 : 2023年4月10日 戎崎 俊一 生命の起源

リボースの前生物的形成過程: Prebiotic formatin mechanism of ribose

リボースは、核酸の材料でもあり、生物にとって必須の化合物である。リボースのような五単糖は、ホルモース反応で、アルデヒドとグリコールアルデヒドからアルカリ条件で作られる(Joyce 1989; Ferris 2005)。ホルムアルデヒドから糖への凝縮は、粘土などの層状鉱物の二価イオンによって触媒される。反応は段階的に、二量体(グリコールアルデヒド)、三量体と順々に作られる。ただし、この反応では、アルドース、ケトース、糖アルコールの雑多な物質の集合体ができる。リボースのような生物がよく使う化学物質はほん…

2012年10月18日 / 最終更新日時 : 2023年4月7日 戎崎 俊一 イベント

科学ライブショー「ユニバース」おける特別番組「2012年ノーベル物理学賞、化学賞」

2012年10月27日(土)の科学ライブショー「ユニバース」は、本年のノーベル物理学賞、化学賞の内容や意義について関連する分野の研究者が紹介する特別番組にて実施をいたします。日 時:2012年10月27日(土)  (1部)物理学賞 14時~15時    講演者:蔡兆申(ツァイ・ヅァオシェン)先生       (独立行政法人理化学研究所       単量子操作研究グループ グループディレクター)    タイトル:(未定)  (2部)化学賞  15時30分~16時30分    講演者:宮野雅司先生   …

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著者プロフィール

戎崎 俊一(えびすざき・としかず)
1958年山口県生まれ。大阪大学理学部物理学科を卒業後、東京大学理学系研究科天文学専攻に進学。NASA研究員、神戸大学助手、東京大学助手、同助教授を経て、1995年から理化学研究所主任研究員、2024年より同研究所客員主管研究員。天体物理学と計算科学を中心にそれらを含んだ学際研究に取り組み、分裂しすぎた諸科学の再統合を志向している。著者に『ゼミナール宇宙科学』(東京大学出版会)、訳書に『銀河の世界』(エドウィン・ハッブル著、岩波書店)、『時間・空間・重力 相対論的世界への旅』(ジョン・アーチボルト・フィーラー著、東京化学同人)、『宇宙創世記 ビッグバン・ゆらぎ・暗黒物質』(ジョセフ・シルク著、東京化学同人)、『科学はひとつ』(学而図書)などがある。『科学はひとつ』は、「戎崎の科学は一つ」の記事を抜粋し、書下ろしの解説を加えて作られた。

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