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戎崎の科学は一つ

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2012年4月

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2012年4月6日 / 最終更新日時 : 2023年4月10日 戎崎 俊一 種の起源と生物進化

ゲノム不安定とミトコンドリア機能不全: Genome Instability and dysfunction of mitochondria

ゲノム不安定な表現型を示す放射被爆細胞のクローンは、恒常的に活性酸化種のレベルが増加している。酸化ストレスとミトコンドリア機能不全は、電離放射被爆を生き残った細胞クローンの不安定な表現型発現に寄与しているかもしれない(Kim et al. 2006)。癌を含む病気や疾患の原因としてミトコンドリアの機能不全の可能性が指摘されている。Limoli et al. (1998)は電離放射による不安定クローンのミトコンドリアで機能不全のレベルが増加し、またミトコンドリア膜のポテンシャルが低下がみられる報告して…

2012年4月4日 / 最終更新日時 : 2023年4月10日 戎崎 俊一 種の起源と生物進化

北アフリカのカーボナタイト: Carbonatite in North Africa

エジプトの南東の紅海沿岸では、554Maから89Maまで断続的にアルカリ溶岩が噴出して無数のアルカリリングが形成されている(Serencsits et al. 1981)。その一部は、ウラン・トリウムを豊富に含み強い放射能が観測されている(Wasfi2007)。カナリヤ諸島では、後期白亜紀(Upper Cretaceous ~70Ma)から始新世-漸新世(~39Ma)、さらに中新世(~20.6Ma)にかけて、カーボナタイトマグマを含む噴火を記録している(http://www.mantleplumes…

2012年4月4日 / 最終更新日時 : 2023年4月10日 戎崎 俊一 種の起源と生物進化

象の起源と進化: Origin and Evolution of elephant

モロッコで発見された長鼻目のもっとも古い化石長鼻目のもっとも古い化石は北アフリカのおよそ55Maの暁新世の地層から見つかっている(Gheerbrant 2009)。長鼻目のメリテリウムは34Maにエジプトで生息していた。このメリテリウムや北アフリカに生息していたバリテリウムは半水生適応していたと考えられている(長谷川2011)。このように、象の仲間である長鼻目は、エジプトからモロッコにかけての北アフリカに起源しそこで初期の進化を遂げたと考えられる。その後、アフリカ大陸がローラシア大陸と陸続き(200…

2012年4月3日 / 最終更新日時 : 2023年4月10日 戎崎 俊一 種の起源と生物進化

鯨の起源と進化:Origin and Evolution of whales

インドヒュウスの骨格鯨類は、およそ5000万年前のパキケトゥスまで遡ることができる(Thewissen et al. 2001)。初期の鯨類の化石は、北部インド・パキスタンで多く発見されている。当時、インド亜大陸はインド洋を北上中で、もう少しでアジアに到達するという時期だった。Thewissen et al. (2007)は、鯨類が進化したと考えられているカシミール地方で生息していたインドヒュウスという偶蹄類が、鯨類の祖先に近いのではないかとの説を発表している。Geisler and Theodor…

2012年4月3日 / 最終更新日時 : 2023年4月13日 戎崎 俊一 種の起源と生物進化

インド亜大陸の西北部(パキスタン)と東北部(アッサム)のカーボナタイト:Carbonatite at Northwest (Pakistan) and Northeast (Assam) of the India subcontinent

インド亜大陸西北部(北部パキスタン)と東北部(アッサム地方)に、カーボナタイト鉱床が存在する。北部パキスタンにおいては、30Maぐらいの年齢を持つ若いカーボナタイト(Sillai PattiとLoe Shilman)と300Maぐらいの年齢をもつ古いもの(KogaとJhambil)に分けられる(Tilton et al 1998)。前者は、大および小ヒマラヤの変性帯の中にシート状に存在している。Nd、Sr、Pbの同位体比の結果は東アフリカ地溝帯(120Ma-0Maに活動)のカーボナタイトと一致してい…

2012年4月3日 / 最終更新日時 : 2023年4月7日 戎崎 俊一 イベント

JAHOU集会(2012年3月31日)における佐藤暁氏の発表資料: Presentation file of Mr. Satoshi Sato at JAHOU meeting on March 31, 2012

ファイル 51-1.pdf2012年3月31日に行われたJAHOU集会における佐藤暁氏の発表資料。

2012年4月2日 / 最終更新日時 : 2023年4月10日 戎崎 俊一 種の起源と生物進化

被子植物の起源: Origin of Angiosperms

中国のJehol層で見つかった白亜紀バレミアン期の被子植物の化石化石記録は、被子植物が低緯度領域の起源であることを支持している(Barret and Willis 2001)。年代がよく決まった被子植物の中で最も早い化石は、バランジュ期(140-136Ma)のイスラエル、モロッコの地層に残っている。被子植物の胞子はより古いベリアス期(145-140Ma)からリビアで発見されているが、年代はあまり決まっていなくて、オーテリーブ期(136-130Ma)まで若いか可能性がある。オーテリーブ期の微粒子化石は…

著者プロフィール

戎崎 俊一(えびすざき・としかず)
1958年山口県生まれ。大阪大学理学部物理学科を卒業後、東京大学理学系研究科天文学専攻に進学。NASA研究員、神戸大学助手、東京大学助手、同助教授を経て、1995年から理化学研究所主任研究員、2024年より同研究所客員主管研究員。天体物理学と計算科学を中心にそれらを含んだ学際研究に取り組み、分裂しすぎた諸科学の再統合を志向している。著者に『ゼミナール宇宙科学』(東京大学出版会)、訳書に『銀河の世界』(エドウィン・ハッブル著、岩波書店)、『時間・空間・重力 相対論的世界への旅』(ジョン・アーチボルト・フィーラー著、東京化学同人)、『宇宙創世記 ビッグバン・ゆらぎ・暗黒物質』(ジョセフ・シルク著、東京化学同人)、『科学はひとつ』(学而図書)などがある。『科学はひとつ』は、「戎崎の科学は一つ」の記事を抜粋し、書下ろしの解説を加えて作られた。

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