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戎崎の科学は一つ

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2015年1月7日 / 最終更新日時 : 2023年4月7日 戎崎 俊一 書評

トロツキー著 わが生涯

「何が起きているかを理解することは、すでに勝利を半ば確保することを意味している。」トロツキー

2015年1月7日 / 最終更新日時 : 2023年8月9日 戎崎 俊一 書評

吉田松陰著作選 留魂録・幽囚録・回顧録

明治維新の思想的柱となった吉田松陰の著作集。松陰は、明治維新とその後の日本を語るには欠かせない思想家だ。当時、西欧諸国のアジア進出が進み、すでに清は蚕食されて国の体をなしておらず、日本も遠からず同じ運命を辿る危機にあった。どうやって日本の独立を守るか。彼の思考はその一点に集中する。彼の出した処方箋は、以下の3つに集約されると思う。1)鎖国をやめ開国して、諸外国と対等に付き合う。2)海外の進んだ科学技術を学んで、殖産興業、富国強兵に努める。3)天皇の直下に大学を作り、教員も学生も身分によらずに集めて、…

2015年1月7日 / 最終更新日時 : 2023年8月9日 戎崎 俊一 書評

サハロフ回想録 アンドレイ・サハロフ著

ロシア水爆の父の回想録。上巻は生い立ちから、大学、大学院での研究生活。水爆開発への参加、その成功とアカデミー会員への特進などが語られる。私としては、論文や教科書でおなじみのロシアの物理学者が、生身の人間として登場し、そのエピソードが語られているのが興味深かった。ゼルドビッチ相似解やスニアエフ・ゼルドビッチ効果で天文学者には有名なゼルドビッチ博士は、恋多き男で多くの女性と関係を持ち、子供をなしたそうだ。著者との関係は複雑で、多くの共同研究を共にした「親友」ではあるが、著者の反体制化に応じて彼との関係も…

2015年1月7日 / 最終更新日時 : 2023年4月7日 戎崎 俊一 書評

Shinto The Ancient Religion of Japan W.G. Aston

1907年にReligions: Ancient and Modernシリーズの一冊として書かれた本。古事記や日本書紀の神話記述を中心に、日本の神とその信仰をまとめている。戎神については、イザナギ、イザナミの最初の息子たるヒルコに位置付けている。日本神話のおおむね正しい英語での記述が、100年以上前に存在したことは敬意を表するべきだ。英国人はすごい。ただし、記述は通り一遍で、日本独特の御霊信仰に関する踏み込んだ記述はない。天神は「勉強と書道の神様」とだけ記述されている。熊沢長範(大盗賊で義経を襲った…

2015年1月7日 / 最終更新日時 : 2023年4月7日 戎崎 俊一 書評

科学の解釈学 野家啓一著

久々に科学哲学の本を読んだ。20世紀後半における科学哲学の巨頭、クーン、クワイン、そしてウィトゲンシュタインの業績の紹介とそれをもとにした著者自身が主導する「知の共和制」の提案について紹介している。少々過激だが、以下に書評を書く。諸賢の批判を仰ぎたい。クーンのパラダイム論はあまりにも有名だ。パラダイムは、ある集団の成員によって共通して持たれる信念、価値、テクニックなどの全体構成を示す。彼は「パラダイムの交代」を「科学革命」とよび、二つのパラダイムの間の交代は「証明」ではなくてむしろ「改宗の問題」であ…

2015年1月7日 / 最終更新日時 : 2023年4月7日 戎崎 俊一 書評

英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄 ヘンリー・S・ストークス著

タイトルがこの本の趣旨のすべてを物語っている。丸山 瑛一先生のFB上での熱心な勧めにより読むことにした。以下に興味深かった点をまとめてみたい。従軍慰安婦問題について、韓国の一部の方が主張する性奴隷説は全くの間違いで、セックスサービスに対する対価を受け取る職業人:娼婦であった、という結論には説得力があった。太平洋戦争中に米軍がとらえた朝鮮人軍属が尋問に対して「太平洋の戦場で会った朝鮮人慰安婦は、すべて売春婦か、両親に売られたものたちばかりである。もしも女性たちを強制動員すれば、老人も若者も朝鮮人は激怒…

2015年1月7日 / 最終更新日時 : 2023年4月7日 戎崎 俊一 書評

Dune Messiah

10年かかってやっと読了。フランク・ハーバートのDuneの世界観は深い。前半は、伏線だらけでどこに行くのかわからない。最初の100頁で挫折を繰り返していた。今回は、片道24時間をを超える長旅で克服。後半は一気読み。いつになったら追いつくかな?…

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著者プロフィール

戎崎 俊一(えびすざき・としかず)
1958年山口県生まれ。大阪大学理学部物理学科を卒業後、東京大学理学系研究科天文学専攻に進学。NASA研究員、神戸大学助手、東京大学助手、同助教授を経て、1995年から理化学研究所主任研究員、2024年より同研究所客員主管研究員。天体物理学と計算科学を中心にそれらを含んだ学際研究に取り組み、分裂しすぎた諸科学の再統合を志向している。著者に『ゼミナール宇宙科学』(東京大学出版会)、訳書に『銀河の世界』(エドウィン・ハッブル著、岩波書店)、『時間・空間・重力 相対論的世界への旅』(ジョン・アーチボルト・フィーラー著、東京化学同人)、『宇宙創世記 ビッグバン・ゆらぎ・暗黒物質』(ジョセフ・シルク著、東京化学同人)、『科学はひとつ』(学而図書)などがある。『科学はひとつ』は、「戎崎の科学は一つ」の記事を抜粋し、書下ろしの解説を加えて作られた。

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