2015年1月7日 / 最終更新日時 : 2023年4月29日 戎崎 俊一 時事問題 子育てと年金 既婚・未婚を問わず、育児をした人には、年金その他が手厚くなるようにすべきだと思います。子供が産めない、もしくは生みたくない人(夫婦)は、国内外から養子を取って日本人として育てていただく。年金の財源は平均的には人口に比例するので、次世代の日本人の増加に貢献した人にこそ、手厚い年金が支払われるというのは筋が通っていると思います。これと関連して、海外から養子とることをもっと奨励してはどうかと考えます。実子は選べませんが、養子は選べます。よく見てこれはと思う子を養子にして、実子と一緒に分け隔てなく育てるので…
2015年1月7日 / 最終更新日時 : 2023年4月7日 戎崎 俊一 書評 鉄から読む日本史 窪田蔵郎著 鉄を制するものが天下を制する。鉄器の輸入から始まった鉄の利用は、武器、農具に広がり国の経営になくてはならないものになっていった。岡山県、島根県では、他の地域に先行して砂鉄を使って国産化が進む。やがて、鋳造鍛錬技術の精華である日本刀や、戦国時代を制した鉄砲が作られるようになってゆく。製鉄技術は、宗教と密接に結びつき、荒神、金神、八幡信仰、稲荷信仰など、日本独自の信仰と習俗を生み出した。本書の後半には、鉄穴流しによる砂鉄の採取、タタラ製鉄の実際が具体的に記述されていて興味深かった。…
2015年1月7日 / 最終更新日時 : 2023年4月7日 戎崎 俊一 書評 積み過ぎた箱舟ーカメルーン動物記 ジェラルド・ダレル著 1947年の著者のカメルーンへの野生動物採集旅行の顛末を書いた本である。カメルーンの密林とそこに住む珍しい動物たち、そして原住民に対する筆者のあふれるほどの好奇心と愛情が伝わってくる好著だ。採集したサルたちも飼われている間にダレルを大好きになってしまったのか、彼と友情に似た心の交流を示しているのは興味深かったし、楽しかった。まるで動物の言葉がわかるドリトル先生の物語のようだ。カメルーンは、ゴンドワナ大陸が南アメリカとアフリカの二つの大陸に分裂したときの湧昇点の一つでおり、カーボナタイトを含む超アルカ…
2015年1月7日 / 最終更新日時 : 2023年4月7日 戎崎 俊一 書評 Prelude to Foundation, Isac Asimov著 アシモフによるSFの傑作ファウンデーション三部作の序章として、後で書かれた作品である。ファウンデーション三部作では、銀河帝国が崩壊した後、長く続くはずの戦乱に満ちた暗黒時代を短縮するために科学技術の粋を集めたファウンデーションという組織を辺境の惑星テルミスに設置するという設定になっている。ファウンデーションはハリ・セルダンという数学者が創始した心理歴史学(psychohistory)という理論的枠組を用いて、銀河帝国最後の首相となったセルダンの主導で企画されたという設定になっていた。本書は、若いハリ…
2015年1月7日 / 最終更新日時 : 2023年4月7日 戎崎 俊一 書評 フランス・プロテスタントの反乱 カミザール戦争の記録 カヴァリエ著 フランス絶対王政の最盛期を画するとされるルイ14世が、プロテスタントの信仰の自由を保障したナント勅令を破棄して、プロテスタントの弾圧を始める(1685年)。弾圧に耐えかねた南フランス、セヴォンヌ地方の農民たちは、ついに1702年に信仰の自由を求めて蜂起する。カヴァリエは、カミザールと呼ばれた蜂起軍の軍事指導者の一人である。彼らは、ゲリラ戦のお手本のような戦い方で、10倍するフランス正規軍と2年間戦う。しかし、海外からの援助も遅れ、次第に追い詰められてゆく。カヴァリエは、体制側と交渉の道を探り、信仰の…
2015年1月7日 / 最終更新日時 : 2023年4月7日 戎崎 俊一 書評 心の仕組み スティーブン・ピンカー著 進化心理学という分野がある。人類の進化の中で、心がどのように発達してきたのかを調べる学問である。ピンカーは、進化心理学の旗手の一人とされている。この本における彼の主要な主張は、「心は、狩猟採集生活に適応するために進化してきたニューラル・コンピュータである」ということだ。人間は、狩猟採集生活を通じて「自然物」「生物」「自分の運動」「相手の心理」「論理」「数」などを取り扱い、その次の動きを予測するための「モジュール」を発達させたという。個々のモジュールは、ある程度独立して働きゆるく結合されている。このよ…
2015年1月7日 / 最終更新日時 : 2023年4月7日 戎崎 俊一 書評 情報理論 甘利俊一著 情報理論の基礎を扱った好著。第一章で、あまりにすらすらと情報エントロピーが導き出されるのは驚きだった。その後の章で、通信に関する情報理論が展開され、著者の代表的仕事とされる情報幾何学のとば口まで導かれる。講義録を起こしたものらしく、著者独特の語り口が残っていて名教授の名講義を聞いている気分が味わえる。各説の最後に置いてある「雑談」は、情報学の考え方や方法論を著者なりの解釈で伝えるもので、大変参考になった。このところ、生物進化の理論を作っている。繁殖は交配を通じた次世代へのゲノムの通信とみなせるかもし…