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2014年7月14日 / 最終更新日時 : 2023年8月9日 戎崎 俊一 生命の起源

光酸化還元反応によるアルデヒド的リボヌクレオチドとアミノ酸前駆物の合成

RNAの前生的な起源の理解のために、Ritson and Sutherland (2012)は、Kiliani-Fisher反応による、シアン化銅の光酸化還元サイクルを使ったシアン化水素1からの単純な糖の合成を示した。それは以下のように進行する。まず、光酸化還元反応が、シアン化水素1を酸化してシアンノゲン2を作り、陽子と水和電子の形の還元力を生み出す。それらはシアン化水素1をさらに還元してホルムアルデヒドイミンを作る。そのホルムアルデヒド4への加水分解に次いで、シアン化水素1が付加されてグリコールア…

2014年7月14日 / 最終更新日時 : 2023年8月9日 戎崎 俊一 生命の起源

光化学酸化還元反応システムによる前生的な単純糖の形成

前生物的条件における活性化されたピリミジンリボヌクレオチドの合成反応には、酸素的化学反応と窒素的化学反応が混じっている(Powner 2009)。グリコールアルデヒドやグリセルアルデヒドなどの糖の構成要素が、一炭素分子の原料から同様な酸素・窒素混合化学反応系によって作られることが示せれば、RNAが生命の起源にかかわっているという仮説の証拠がより強くなる。Riston and Sutherland (2012)は、これらの糖が、シアン化水素から銅・シアン化物複合体の存在下で、紫外線照射によって作られる…

2014年7月2日 / 最終更新日時 : 2023年4月10日 戎崎 俊一 人類の起源

キビシュ人類化石出土サイトの微小層序:Microstratigraphy of the Kibish homin sites

人類化石Omo IとOmo IIの出土場所の調査は2002年の1月と2月に行われた。Omo Iの出土場所では、徹底的な発掘が行われた(Feibel 2008)。残された化石と石器の採集と同時に出土場所の微小層序の調査がその主な目的である。キビシュ層群はさまざまな階層の浸食を示している。最も大きな不整合は、キビシュ層群の基底にあるもので、ツルカナ湖の湖水レベルの低下によるオモ層群の堆積停止とツルカナ層の堆積の間の、10-100kyrにわたる浸食を示している。次に大きな不整合は、1-10kyrの浸食を示…

著者プロフィール

戎崎 俊一(えびすざき・としかず)
1958年山口県生まれ。大阪大学理学部物理学科を卒業後、東京大学理学系研究科天文学専攻に進学。NASA研究員、神戸大学助手、東京大学助手、同助教授を経て、1995年から理化学研究所主任研究員、2024年より同研究所客員主管研究員。天体物理学と計算科学を中心にそれらを含んだ学際研究に取り組み、分裂しすぎた諸科学の再統合を志向している。著者に『ゼミナール宇宙科学』(東京大学出版会)、訳書に『銀河の世界』(エドウィン・ハッブル著、岩波書店)、『時間・空間・重力 相対論的世界への旅』(ジョン・アーチボルト・フィーラー著、東京化学同人)、『宇宙創世記 ビッグバン・ゆらぎ・暗黒物質』(ジョセフ・シルク著、東京化学同人)、『科学はひとつ』(学而図書)などがある。『科学はひとつ』は、「戎崎の科学は一つ」の記事を抜粋し、書下ろしの解説を加えて作られた。

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