2013年10月11日 / 最終更新日時 : 2023年8月9日 戎崎 俊一 気候変動 海洋低層雲の日夜サイクル 左:清浄な場合。夜に雲被覆率が上がるが、朝早期に晴れあがる(c,e)。夜間に降雨があり(d)、アエロゾル密度は低く保たれる(a)。右:汚染条件では、午前中まで雲の被覆率が高く、晴れあがりは午後にずれ込む(c,e)。海洋への太陽の直射が少ないので対流は発達せず、降雨もまったくない(d)。このためアエロゾル密度は高く保たれる(a)雲解像シミュレーションを行って、海洋上の境界層における対流モードが、アエロゾル数密度の変化で、降雨(開かれた対流セル)モードと非降雨(閉じた対流セル)モードの二つのモードにはっ…
2013年10月10日 / 最終更新日時 : 2023年8月9日 戎崎 俊一 気候変動 アエロゾル密度による海洋境界層における雲被覆率の急激な変化 左:海洋境界層上の低層雲は二つの状態があるように見える右:開いたセルでは、雲の被覆率が小さく、雲粒のサイズが大きい。閉じたセルでは、雲の被覆率が大きくて、雲粒のサイズが小さい。海洋上の大気の境界層は、雲核の数密度によって、以下の3つにのはっきり分かれたモードをとることが分かった(Rosenfeld et al. 2006)。1)雲核に富む海洋境界層は、閉じたベナード対流セルを形成し、ほぼ完全に雲に覆われる。このような場所では、対流の駆動が雲頂における冷却によって駆動される。つまり、雲頂で冷やされた雲…