映画評 Ek Tha Tiger (English: Once There was a Tiger) 2012

ボリウッド制作のスパイ映画。まず、工事の足場やテーブルなどの身近なものを使ったアイデアに溢れたアクション・格闘シーンが素晴らしい。主演のサルマーン・カーンは、動きにキレがあって格好いい。ヒロイン役のカトリーナ・カイフは、どこまでも美しい。中盤はヒーロー、ヒロインの甘酸っぱい恋愛ストーリーが占める。さらに、ボリウッド映画お約束の群舞シーンがミュージカル風に挿入されている。ここではヒロインの美貌と美体が堪能できる。ヒーロー・ヒロインがそれぞれが属する敵対するスパイ機関から、駆け落ちし逃げた場所はキューバである。そこでの新婚旅行シーンは、美男美女を配してとても美しい。クライマックスは手に汗握る。スパイ映画としては異色の構成だが、男の子の夢を全部満たすという意味では、間違っていないのだろう。楽しめた。カーンが映画の中で常に身につけているスカーフを買いたくなってしまった。

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