鉄から読む日本史 窪田蔵郎著
鉄を制するものが天下を制する。鉄器の輸入から始まった鉄の利用は、武器、農具に広がり国の経営になくてはならないものになっていった。岡山県、島根県では、他の地域に先行して砂鉄を使って国産化が進む。やがて、鋳造鍛錬技術の精華である日本刀や、戦国時代を制した鉄砲が作られるようになってゆく。製鉄技術は、宗教と密接に結びつき、荒神、金神、八幡信仰、稲荷信仰など、日本独自の信仰と習俗を生み出した。本書の後半には、鉄穴流しによる砂鉄の採取、タタラ製鉄の実際が具体的に記述されていて興味深かった。
書籍版『科学はひとつ』のご案内
科学はひとつ 宇宙物理学者による知的挑戦の記録
戎崎俊一 著
学而図書/四六判 並製320頁/本体2,400円+税
12年にわたり執筆されてきた記事を精選し、「地震と津波防災」など全9章に再編。すべての章に著者書き下ろしの解説を加えて集成した一冊。
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学而図書/四六判 並製320頁/本体2,400円+税
12年にわたり執筆されてきた記事を精選し、「地震と津波防災」など全9章に再編。すべての章に著者書き下ろしの解説を加えて集成した一冊。